10 新編會津風土記 [会津坂下町]

管理番号1046 おそば山・オソバ山・(おりは山)・(オリハ山)・▲洲走

(以下の記述は、私が、すべてを理解して書いているものではありません)

 新編會津風土記は19世紀のはじめ編纂され、現在原本の行方はわからないらしく、写本が①会津図書館 ②福島県立図書館 ③京都大学附属図書館 ④国立国会図書館 などにあり、現在まで刊行されてきた本は、これらの写本を底本として、それぞれ刊行されているようです。また、これらの写本は、漢字とカタカナ(ダクテンナシ)で書かれているようですが、これらの写本を底本とした刊本には、「漢字+カタカナ(ダクテンナシ)」と「漢字+ひらがな(だくてんあり)」で発刊されたものがあるようです。

 そこで本題です。会津坂下町史Ⅲ歴史編 昭和49年12月26日発行 472ページに資料として新編会津風土記の「・・・〇おりは山 村西一町にあって頂まで十町、雑木が多い・・・」の記述をたよりに洲走集落を訪問し、地元の古川さんにお聞きしたところ、「おりは山はなく、おそば山ならある」とのお話でした。

 このようなことがあったことで、上記の調査をしたのですが、結論としてカタカナの「ソ」はカタカナの「リ」に形が似ており、写本も刊本も「そ」「ソ」「り」「リ」が混在していることが分かりました。

 ※そのほか、それぞれの新編會津風土記を比較をすると方位などの記述も異なる部分もあるようです。四つの写本とも、一字一字の手書きですので、突合作業をすれば、おもしろいことがみつかるのではないかと思います。

◎新編會津風土記 ⇒ 写本。江戸時代を代表する地誌。編纂のための地志方が組織され、6年後の文化6年(1809)藩主松平容衆の序文を付し120巻が完成。「会津風土記」を基とし綿密な調査、編集により各項目を詳述している(福島県立図書館)。

◎會津風土記 ⇒ 写本。会津藩初期の地誌。藩主保科正之が久しく風土記編纂が行われていないことを憂え、村々から土地帳を提出させ監修したもの。寛文6年(1666)成立(福島県立図書館)。

(2012年6月)