19 御盆 [鏡石町]

管理番号1667 ボンドノ山(非山)

 古くからの行事が、どんどん少なくなってきているようです。私は、姉四人兄一人の末っ子に育ったこともあって、御盆になると、姉夫婦や姪甥などが里帰りする時季でもあり、楽しい行事でした。文机や飯台の上に、竹・ちょうちん・ハスの葉(里芋の葉?)・きゅうり・茄子で作った馬・くだもの・お菓子などで飾り付け、位牌を仏壇から移し、お寺さんが来るのを待ったものです。御盆が終わると、飾り付けたものを近くの川に流しに行った後は、ガランとした部屋はなにか気が抜けたようで、ちょっとさみしい気分になったものでした。

 
 その飾り付けを流す川が近くにない場合は、どのようにしたのでしょうか。

 「・・・笠石のボンドノ山 笠石では東側、遠藤家の近くの空地をボンドノ山といっている。戦前まではお盆が終わる十六日に、ここに盆棚に備えてもの一切を持って来て積んでおいたという。このボンドノ山に子供組が各戸からボンドノを集めて歩き集めたボンドノに火をつけて焼く。これを子供組で行った形跡がある。・・・」鏡石町史 第4巻 民族編 昭和59年12月20日発行 158~159ページ

 当地については、随分と時間をかけて探したが、地元の方の記憶から消えかかっているように思えました。やっと一軒のお宅の高齢者にお話を聞くことができました。①元々山ではなかった ②川が近くになかったので、盆の飾りをそこに持って行った ③今は跡形が全くなくなってしまった。とのお話を聞くことができ、場所も教えて頂いた。

 ※年中行事・風習・習慣が年々消えていくなかで、ボンドノ山も住民の記憶から消えて行くのはしかたのないことなのかもしれません。

(2012年6月)