33 漁師と山の深い係わり・・・ 「山占め」(山立て?) [飯舘村・相馬市・新地町・いわき市・田村市・南相馬市]

管理番号 0006 堂六神山・道陸神山・羽山・▲堂六神(俗稱・堂六神)
管理番号 0008 塩手山・小鹽手山・小塩手・手長山・尖山・▲山神
管理番号 0022 日隠山・▲日隠石
管理番号 0068 日山・天王山
管理番号 0097 片曽根山・田村富士・大山・三春富士・船引山・▲片曾根山
管理番号 0506 二ツ箭山・二箭山・二つ矢・二屋・二つ森・二俣山・二矢山・▲二ツ箭山
管理番号 0512 湯ノ岳・湯の嶽・三箱山・三函山・湯嶽・三筥岳・三筥山・
        大岳・佐波古山・博たいれい嶽・湯本山・伊豆穂山・
        斎ノ岳・御温来の山・湯泉山・▲湯ノ嶽
管理番号 0547 明神山・荷路夫山・多邪山・荷路夫嶽・雀ケ守・雀ガ森・
        多岐山・荷路夫岳・雀ケ森・▲明神山
管理番号 0866 鹿狼山・家老山・▲鹿狼山
管理番号 2335 は山・羽山
管理番号 3955 信成山・烏帽子山・お天王はん
管理番号 3977 馬酔木森・馬酔木峰・相馬の長峯
管理番号 3978 権現山

 昭和58年8月に発行になった、相馬原釜漁協広報委員会発行の 「山」の名称と危険海域について と云う冊子があります。そこには以下の記述があります。

 ・・・ひとたび海に出た漁師が現在、自分はどのあたりにいるのか、過去に大漁をしたのはどこであったのか、そして無事母港に帰り着くのにはどの航路をとればよいのか、万一、嵐に遭遇した時はどのあたりでしのげば難を避けることができるのかといったことは、当然のことながら漁師にとって最大の関心事であったはずである。
 現在のようにあらゆる近代的な計器類が開発されるまでの漁師の唯一のよりどころは「山」であったわけである。人間が陸を離れて海の上にあって、自標とするのは山をおいて他になかったのである。父から子へ子から孫へと教え伝えられて来たこの「山」が、ともすれば各種の計器という機械文明に頼るあまり、若い世代の漁師がこれを進んで知ろうとしない最近の風潮が「忘れた頃にやって来る海難事故」と決して無関係でないように思われてならない。・・・

 相馬原釜漁民の目印になった山が、鹿狼山や羽山などであったようです。

 又、郷土学習資料 磯部地区に歴史を訪ねて 平成21年12月1日発行の38ページには、浜辺の漁で、漁場や帰港の目印とすることを、山占め と紹介しています。

 ※「山占め」については、著者の佐藤隆さんにお聞きしましたところ、①音訓は ヤマジメ ②相馬地方の漁民の方言かもしれない、とのお話を頂きました。佐藤さん、ありがとうございました。

 ※追伸 「山占め」については、佐藤さんがおっしゃるように方言で、「山立て」と呼ぶのが一般的なのかも知れません。

 又、昭和53年7月に発行になった、ふくしま文庫㊾ふくしま漁民の民俗145ページの ヤマじめ の記述では「魚は山にいるといわれるほど、海を航海する者にとって山は大切であった」との紹介があります。

(2012年10月)